技術セミナー:レジメ

第一項 T.打抜加工における品質向上(QC) シーエス技研 どこまで本気に取り組めるか! 継続できるか?

@ 品質の造り込みについて

イ.良品と不良品の違いを見極める

ロ.ほとんどが予測される・経験した問題

クレームや工程の混乱が発生した記録をみる

貼りズレ、抜き見当ズレ、裏ライナー割れ、罫切れ、ヒゲ、ビビリ、紙粉

折り曲げトルク不足、太鼓仕上がり等々

箱の企画段階から、印刷・抜き・グルアーなどの機械・品質特性を考慮する

考えられる対策を事前に施しておくことが重要になる

 例1) 折り曲げトルク不足

 原因1.フルートの厚さと折曲げ角度による干渉

   2. 抜き圧不足(罫線と刃物の高さ関係)

 対策1.フルートと折り曲げ角度による罫線巾の設定

   2. 段を潰した紙の厚みに適した罫線高さの設定

   3. ムラ取りを必要以上に取らない

曲げトルク不足は罫線高さを必要以上に高くして対処してはいけない

例2) 貼りズレ(180度折曲げ接合精度)

 原因1.罫線トルク不足

   2. 第二座屈の発生

   3.フィッシュテールの発生

 対策1.段を潰した紙の厚みに適した罫線高さの設定

   2.フルートに適した罫線巾の設定

   Wクリーズの原理

   シートの裏側をダイカッター・グルアーで潰さない

   3. 第2.4罫線を斜めに振る

A 顧客の使用状況にあわした箱をつくる

B 品質安定……誰がやっても同じ箱ができる

イ.作業マニュアルをつくる

ロ.基本通りの作業を確実に実施する

ハ.全数チェックでは品質はよくならない

ニ.チェクは何をチェクするのかを明確にする事が大事

ヘ.新型の箱はすべての部材を組み立て、セットする

C QC手法…・品質不良の原因追求と改善案の生み出し手法

品質不良に対する原因究明と対策実施

第2項 明和抜型

T.トムソン抜きの原理

イ.トムソン打抜き時での刃物に対する負荷状態

ロ.刃先劣化状態でのダンボール裂断時の紙粉の発生

ハ.段ボール圧着状態での切断時におけるヒゲの発生

U.キレとコクの有る抜型

@ 刃物と罫線を考える(キレ)

 イ. 材質に応じた刃物の厚み

 ロ.材質構成にあった罫線の厚みと高さ

A ムラ取りは最後の5%だけ

 イ.安心して抜き圧を上げて下さい。(機械メーカーさんの立場からコメント求める) 刃は倒れません。

 ロ.罫割れは起きません。

 ハ.独創的な刃入れ作業(高品質化と高生産性化の両立)

B 材質構成に見合ったメイキング(コク)

 イ.中芯と裏ライナーの関係

 ロ.キャタピラでの裏ライナー割れ押さえ

 ハ.貼り加工を考えたメイキング (罫線折り曲げ精度を考える・・・場合によってはWクリ−ズテープなどの使用)

V.ユニプラテンでの対応

@ 周りのカストリをスムーズにするには・・・

 イ.通し方向の問題

 ロ.面付けレイアウトを考える。

 ハ.取れにくい所の処置(メイキング)

 ニ.ニックの入れ方

 ホ.まっすぐ排紙する。

 ヘ.落丁ピンの配置

 ト.受けピンの配置

A 穴カスを落とすには・・・

 イ.通し方向の問題

 ロ.落丁ピンの使い方

 ハ.ステ刃の入れ方

 ニ.メイキングの対処法

 ホ.機械スピードとの関係

W.プラトンなどバイブレーション機能での対応

@ 周りのカストリをスムーズにするには・・・

 イ.周りステ刃のストッパー

 ロ.バランス刃としてのステ刃

 ハ.配置の仕方 ニ.面付けレイア攀?ウトを考える

 ホ.切り込み溝部分の対処法

 ヘ.メイキングの対処法

A 穴カスを落とすには・・・

 イ.メイキングの対処法

 ロ.ステ刃の入れ方

 ハ. バイブレーションベルトの配置を考える

X.それぞれの機械の対応事例(10パターン)

Y.私達明和抜型の取り組みと今後・・・

@ フルートを問わずすべての穴を100パーセント落丁します。

A 通し方向に対して横になっても5MM幅の穴を落とします。

B 10パイの穴でも落とします。

C どうしても取れないと予測される穴はスコーンでの事前対応

D 高速回転でもトラブルが無い運転を目指します。

E 面切テープ使用時の面版上のカスを残さない工夫。

Z.溝切テープの取り付け

@ 面版上での作業の機械停止時間のゼロへ(独自のテープ厚の斜めカット加工)

A 溝切テープの加工人員削除

[.ダイスタンプでの打抜き同時印字加工

@ 開発経緯・・・小ロット多品種化に向けての加工時間短縮と工程削減

A インバーン(シャチハタ製)の可能性

 イ.抜型に取付けて印字・・・ダイスタンプ

 ロ.面版に取付けて印字・・・ダイスタンプIB

 ハ.打抜き機械別対応例

\.イン・ホールド落丁型(省スペースオンメン落丁型の提案)

@ 開発経緯・・・保管スペースを30%削減とコストダウン

A オス型の裏からメス型を背負わす(ホールド式)

B スポンジを取り外し可能にしてメス型を入れ込む(イン式)

                              

T.セットアップの短縮 木村木型

@ 精度の高い刃物を使用する

 イ.現実に最近一部外国産の安価な刃物を使用する抜型業者が増えている。

 ロ.そのためにセットアップだけで無く切れ味にも影響が出ているとボックスメーカー から聞くことが多い。

 ハ.コストダウンは大切だが総合的なコストダウンを考えるべき。

 ちなみに

  精度の高い刃物でムラ取り約20%

  精度の低い刃物でムラ取り約30〜40%

必要です。

U.ヒゲ対策

@ エンドユーザーからボックスメーカへの品質要求が段々厳しく問われている。

A ヒゲ対策に於いてもニューウェーブ刃の使用が増えてきた。

 イ. その際 抜き型業者には母体硬度をストレート刃より硬い材質を要望したした方が良い

 ロ.ニューウエーブ刃は母体1mmに対して刃先が1mm+?になるからです。

 ハ.最近ヒゲ対策の為に段目に対して製品を15°〜45°ふってヒゲを出さない様 にする方法が増えつつ有る。

 ニ.コストが上がってもヒゲを出さない要求が出て来ている。(サンプルで説明)

V.スコーンについて

@ 約10年前、大手紡績会社の系列会社で99%落丁では不可。100%落丁でないと OKで無い。

この様な抜型は可能かと言う要望からスコーンは生まれた。

A ボブスト・カートンマスター等ではメス型のクロスバー取り付けが不可能で有ったり、 小径の穴が完全落丁が出来なかったりし、叉中途半端な落丁でトラブルも発生した。

B スコーンの仕組み

 イ.落丁部分と製品部分で時間差を設けて、落丁部分が遅れて吐き出される。 その為、落丁部分が製品から完全に分離される。(模型で説明)

C スコーン使用例

 イ.イチゴケースやトマトケース等、大ロットの時、3〜5割高の抜型で落丁型無しで対応出来、セットアップ短縮、排出後の落丁の手間がかからず、総合的にみてコストダウンが計れる。

 ロ.誰もが敬遠する、定期的で落丁費はもらえるが、穴数の多い特殊なパットなら スコーンの償却後は落丁費が利益となって見込まれる。

 ハ.当社開発の特殊刃を使用すれば

 バイブレーションがかけられる形状(三川分)

 巻き取りとピンが使用出来る形状(上田分)

であれば従来落丁が出来なかったものが落丁可能

W.大型の型に関する対策

@ 別注ベニヤは例外として、レーザー加工範囲外の型や、規格ベニヤ外の抜型は従来木口をボルト締めしている。

この場合ボルトの締めつけ方向と逆方向に反発力が働くので、ベニヤの劣化を伴なって徐々に緩んでくる。

又、木口に接着剤を使用すると後々の修理・刃替がしずらい。

A クサビで締めつける接合方法だと木口同士がクサビの力で相手方をますます締めつける作用を有するので、より強固に接合される。

クサビを抜くと簡単に分離出来、運搬・修理・刃替が容易になる。

X.マイクロミシンについて

@ グリッパー方式のプレス機に於いて抜型にグリッパーマージンと製品、或いは製品と製品が抜き工程の中で分離しないよう、あらかじめニックをつけるが、高速運転になると途中で分離して、トラブルを起す事がしばしば起こる、場合によっては落丁型が破損する。

A マイクロミシンを適宣使用すると高速運転でも分離しない。

B プラトンアバンストでは過酷なバイブレーションを通過するが分離せず威力を発揮する。

C ニューウェーブ刃を併用すれば目立たなくなるので、従来ニックをつけれない個所 でも使用出来る。

Y.面板上の屑について

@ プラトン、アバンス21に於いて面板上に屑が残る状態が出て来たら、スクレーパーの後部のベルト又はブラシを取り替えると解消する。

Z.企画力のアピール

@今後この業界で生き残るには従来の「良質な製品を安価で提供する」 丈では生き残れない。

「付加価値の有る良質な製品を安価で提供する」

「自社独自の技術・製品を開発する」

第三項

T.打抜き生産現場と後加工現場での生産性の向上   シーエス技研

どこまで本気に取り組めるか 社内全体の問題/協力と継続が必要

@ 付加価値生産性 利益確保のための手段

A 時間生産性をどう高めるか

 イ.目標管理 時間管理と目標数値 数値で継続的に推移をみる・他社との単純比較には無理がある

 ロ.時間を節約する方法

 ハ.運転スピードとセット時間短縮と方法をかえる

 * 速度の改善

運転速度を上げる   標準運転スピードの設定

シートの反り(給紙ミス)・割付・ツナギ

チョコ停の撲滅(よく観察して原因の除去をする)

 * 稼働率の改善

正味稼働率の比率を高める

有効作業と無効作業を区分けし、無効作業をカットする

作業内容 正味作業・付随作業・準備作業・余裕・除外

内段取りと外段取り   内段取り時間を外段取りに変える

セット替え作業時にムダな動きをしない

誰が作業しても、同じ時間内で作業が行なえる

方法の改善  同じ方法をくりかえしていては、進歩なし

創意工夫

 めんどうな・しんどい・やりにくい等の作業を改善するのがヒント

同時多能工作業と二作業を同時作業

* 調整作業に隠れたムダ ムダ排除

U.落丁の問題 コスト面から

人かい戦術のムダ

 

 

講師紹介

・シーエス技研 代表 二家勝治氏

段ボール製造業を退職後、特許代行検索業・打抜き技術開発を開業し20年が経過する。

自社開発製品も多数持ち、特許次世代商品も多数手がけ、現在、抜型製造業者を中心とした勉強会の無名総研代表 を兼務しながら、ダンボール製造メーカーや印刷紙器メーカー、関連機械メーカー多数のコンサルタントを受け持つ。

・木村木型   代表  木村邦男氏

無名総研メンバーで常に新しい事に積極的に取り組みスコーンなど多くの特許を持つ先進的な兵庫の抜型メーカー。

 
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