グルアー1

グルアーの概要
打抜いた状態が良くてもグルアーをしてみなければわからない?
*一般的によく聞く話ですが、グルアーの品質と生産性は函の設計とダイカット加工が良くなければ決してあがりません。

フォルダーグルアーは別名ストレートグルアーと呼ばれるように、給紙部から摩擦式ベルトによって送り出されたブランクの姿勢制御をおこない送りベルトに挟んで真っすぐに送りながら、プリプレーク(第1・3罫をきじ折りする事)、底、フラップをフックやバックフィンガーで折るなどの加工を行い、サイド、底の糊付けをロールコートやスポット吹き付けでおこなった後、フォルダー部で第1面と第4面を180度折り畳み、トロンボーンコンベアーでラップ整列して圧着コンベアに送り込み、押さえながら乾燥して函に仕上げる機械である。
フォルダーグルアーはブランクの進行方向(機械フレーム)に対してすべての加工は平行もしくは直角に加工する機構になっている。その為、ブランクを真っすぐに給紙することが非常に重要だが、通常ブランクの形状が変形しているので一般の段ボール加工機械のようにキッカー式の給紙方法を採用することができず、ベルトフィード・トップフィード・サクションフィードの給紙方法が用いられる。
一般的に採用されるベルト給紙の場合は打抜かれたブランク形状が変形していることが原因で曲がって給紙され易いので注意が必要であり、フォルダーグルアーの操作を難しくしている大きな要因である。
ブランクの送りはベルトに挟んで搬送する方法のため、打抜き機のグリッパーバーの爪にシートをくわえて搬送する方法と違い、曲がりやすく、ベルト圧でブランクの段を潰しやすい。
特に合紙シートで製作されたブランクの場合は合紙時にシートがいろいろなロールに挟まれ段頂が潰れやすく、また糊の水分を大量に含むのでシートが軟らかく、シーズニングが必要である。
E/F・B/F・A/F・W/Fなど段に厚さのあるブランクを180度に折り畳むとブランクに第2座屈が発生する。
第2座屈(変形折れ)についてはフォールディング部の剣と呼ばれる治具で2・4番罫線部を外側に張る程度の工夫しかなく、これといった対策がグルアーではこうじられない。
フィッシュテールや深さが浅く、巾面や長面の長い形状の函は2・4番罫線部分に腰がなく、フォールディング時にブランクの第1面と第4面に抵抗がかかり、2・4番罫線部分が負けて接合が天地方向にズレる傾向があるが、この対策としてフォールディングベルトを下ベルトに対して速くする機能を設けてある。
又、矯正機能でトロンボーン部にジョッキング装置を設けた機種もあるが、一度変形して折られたブランクはジョッキング装置での矯正は困難であり、糊が固化しいてない状態で圧着ベルトに挿入されるため殆どが復元し、正しく成形されない。
各部呼称と
機能
給紙部(フィダー部)

給紙ベルト

送りベルト部

フォールディング部

トロンボーン部

圧着コンベア部
機能の詳しい説明文、使用方法などはシーエス技研にお問い合わせください。
京都府城陽市寺田大畔10−34
0774−58−2147
貼り精度向上
グルアーの接合ズレについて、もう一度考えてみませんか

1.打抜いた状態が良くてもグルアーをしてみなければわからない? 。

ブランクを手折りしてその折れ具合が片折れしていたり、数枚の手折りでランダムに折れるようなブランクはグルアーに通した場合も正確に仕上ることは困難である。
10枚の手折りで1枚不良であればロス率が1割となり、グルアーの正常な運転は無理である。
ダイカッター工程で打抜いたブランクを手で折り畳み、良否をチェックする目をやしなう。
グルアーは簡単にいえば糊付け・折り畳み機であり、打抜き不良のブランクを折り畳むから、罫線以外のところから折れて接合不良が発生する。


2. E/F・B/F・A/F・W/F・M/Fのブランクをグルアーするのは薄い板紙をグルアーするのと違い、ブランクに厚さがあり、2・4番罫内側に第2座屈(罫線以外の内・外側で折れる)が発生し、折れがバラツいて接合ズレがでる。

1次座屈



干渉開始


第1座屈


第2座屈
第2座屈の発生について
*薄い板紙に罫線を入れ180度に折っても正確に折れる
*片面段ボールに罫線を入れ180度に折っても正確に折れる
*両面段ボールに罫線を入れ180度に折ると
正確に折れない
第2座屈の発生原因について
*段ボールシートを180度に折ると、厚さがある為に外ライナーが中芯の段山を挟んで内ライナーに近付こうとして圧力をかけ、圧力の逃げ場としてブランクの内ライナー側に折れ筋を付ける

*段ボールシートに罫線を入れる時に段ボールシートの罫線を挟んで両側が罫入れ方向に反転し、基板に当りブランクに傷をつける
第2座屈の対策について
*段ボールシートの外ライナー側からも罫線を入れることで、中芯の段山を外側から潰し、外ライナーの中芯の段山を挟んで内ライナーに近付こうとする圧力を小さくする
*押罫受け側(面盤側)に凸起を設けて押罫で押すことで、段ボールシートの罫入れ方向に反転し、ブランクに傷をつけることを抑える

3.段ボールシートには段の山や谷があり、段目に沿って罫線を入れると折れがバラツキ、罫線の片折れが発生し折れ精度がでない。
板紙の函は紙目にクロスする折り罫に設計されている。(折れ精度を向上させるため)

4.ブランクに送りベルト・フォールデイングベルト・剣で第2と4番罫線の近傍に押潰し痕やキズ痕をつけるきついセットをしていないか注意する。

5.フィッシュテール(函の接合部がハの字になる)
罫線は段ボールのフルートにより一定幅を持って罫入れされる。グルアーはブランクをフォールディングベルトで抱き込みながら折り畳むため、罫幅の一方の端から折り始め他方の端に逃げながら折られ(支点の変位がおこり)、深さの長い函は長さに比例して拡がり、深さの小さい函は折れ角度のズレが函の長面・幅面の長さに比例して拡がり発生する。
ブランクの表裏から罫線を細く、強く入れることで折れズレをなくし、フィッシュテールをなくす。
ブランクは第1面を第4面より早く折りはじめるように機械をセットする。(糊代側が下にくるように早く折り始める)
特に送りを意識して第4面を極端に折り曲げ、フォールディングすることがあり注意する必要がある。

結論
グルアーはフィダーでブランクを曲げて給紙をしないように注意して、絶対に段を潰さないように送りベルト圧を調整し、傷つけないようフォールディング部のセットをゆるめにして滑らかに折り畳むこと。


グルアー通しはじめの注意点
@ まず打抜かれたブランクを最低10枚を手で折ってみて、1枚でも折れ不良が発生しないかをチェックする。
A ブランクの給紙曲がりを糊グルーライン位置の「上下バラツキ」と「斜行」をチェックする。
B ブランクをフォールディング部まで送って取り外し、段の潰れ・キズの有無をチェックする。
第2座屈、罫線の片折れに注意
2・4番罫線の近傍に段の潰れキズをつけない
貼りズレ対策 ダブルクリーズ
ハイパーテープ・EB型は第2座屈を発生させない新しい方法


凸型テープと低い押罫を使用した抜型で、シートの表と裏の同じ位置に罫線を入れる。

打抜き時にライナーを強く引き込むこともなく、強い罫線を入れることができる。

ロスの低減が図れます。

*第2座屈を発生させず、貼りズレがでない。
*折れる支点(支線)が表裏に細くきまり、段目に関係なく正確に折れ、フィッシュテールが発生しない。
*シートの表と裏から罫線を入れる為、罫割れが発生しない。
*打抜き時の引っ張りが少なく、切り口にビビリが発生しない。
*E/F・B/F・A/F・W/Fにも対応できる。
*逆折り罫にも最適である。
従来の抜型も低い押罫に入れ替えるだけで使用可能です。